新年のいのり

弘法大師さまは、『般若心経秘鍵』の著述の中で「発心すれば即ち至る」という名句を残されています。
自分の心の中に、仏さまがいらっしゃることがはっきりと自覚できて、それに値する生き方が始まった時に、素晴らしく輝く人生が開けるのだと書かれているのです。
わが国を代表する仏教詩人で”念ずれば花ひらく”の句を詠まれた坂村真民先生は、自分の心の中にいらっしゃる仏さまを自覚するための実践行を次の詩に託されました。

「こちらから」
こちらからあたまをさげる
こちらからあいさつをする
こちらから手を合わせる
こちらから声をかける
すべてこちらからすれば
争いもなく
なごやかにゆく

自らすすんで教えを実践することにより、物の見方にも、接し方にも大きな変化が顕れます。
そうすると、相手の立場も分かり、理解が生まれ、自分自身の心も安らぎます。
新年の祈りによって、仏徳を授かり、じぶんを省みて、社会の浄化に献身する身支度をなしましょう。

南無大師遍照金剛